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円安・インフレに負けない資産戦略──お金の価値を守る分散投資のコツ

最近、なんだか物の値段が高くなったと感じることはありませんか?
スーパーに行けば、同じものを買っているのに以前より明らかに出費が多い。
ニュースでは「円安」「インフレ」と騒がれているけれど、実際、お金の価値が静かに下がっていることを、日常の中でじわじわと実感しているのではないでしょうか。

長年働いて築いてきた大切な資産。でもこのまま何もしなければ、貯金が減るのではなく、“価値”が減ってしまう──。そんな不安を感じている方にこそ知ってほしいのが、「円資産だけに頼らない」分散投資の考え方です。

この記事では、円安やインフレの影響を受けにくい「ドル建ての信託商品」を中心に、資産の価値を守りながら育てるための戦略をご紹介します。

なぜ今「お金の価値を守る戦略」が必要なのか?

最近、いつものスーパーで「同じ買い物をしているのに、会計が前より高くなった」と感じたことはありませんか? 食品や日用品、光熱費……生活に欠かせないものすべての価格が、じわじわと上がっています。これは感覚ではなく、実際に起きている「インフレ(物価上昇)」です。

実際、2025年1月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比で4.0%の上昇というデータが出ています(総合指数)。これは、1年前に100円だった商品が、今では104円になっている計算。何もしなければ、お金の「量」は減っていなくても、買える「価値」は確実に減っているということです。

さらに問題を複雑にしているのが、「円安」の進行です。円の価値が下がることで、海外からの輸入品価格が上昇し、私たちの生活コストに直結しています。たとえば食料品の多くは輸入に依存していますし、エネルギー(ガス・電気)やガソリン代なども円安の影響を強く受けます。つまり、円安とインフレがダブルで家計を圧迫しているのが、いま私たちが直面している現実です。

こうした中、多くの人が頼りにしている「銀行預金」はどうかというと、2024年に金利が上がったとはいえ、普通預金の金利は0.2%程度にとどまります。これは100万円を1年預けても、利息はたった2,000円程度。

一方で、物価が4.0%上がれば、100万円の「価値」は実質96万円になる計算です。つまり、お金を「守る」つもりで預金していたはずが、実は確実に目減りしているのです。

このような状況の中で、私たちに本当に必要なのは「ただ貯める」だけではなく、お金の価値を守る戦略=インフレと円安に対応した分散投資です。次の章では、なぜ「円資産だけ」に依存していると危険なのか、さらに詳しく見ていきましょう。

円資産だけでは資産が守れない──インフレと円安の“二重苦”

「資産はすべて日本円で持っている。それがいちばん安全だと思っていた。」


実際、多くの日本人がそう信じてきました。
確かに長らく、円は安定した通貨であり、預金も安全とされてきました。
しかし、今や「円だけ」の資産構成は、見えないリスクを抱える時代になっています。

第一のリスクは、インフレによる「実質価値」の目減りです。
たとえば、100万円を銀行に預けていたとしても、物価が年4%上がれば、1年後にその100万円で買えるモノやサービスは、96万円分に減っているということになります。

額面は同じでも、生活の中での「価値」は減ってしまっているのです。

第二のリスクは、円安による購買力の低下です。
2024年から2025年にかけて円は一段と安くなり、1ドル=150円台を記録した時期もありました。これにより、輸入品の価格が上がるだけでなく、海外に資産を持っていない人は、円の価値が下がるたびに「相対的に貧しくなる」という現象が起きています。

たとえば、1ドル=100円のときに1,000万円の貯金を持っていれば、それは海外では10万ドル分の価値がありました。

しかし、1ドル=150円になると、同じ1,000万円でも 約6万6,000ドル分の価値しかありません。日本国内にいると気づきにくいですが、国際的には資産価値が大きく下がっているのです。

しかも、インフレと円安は別々の問題ではなく、連動して私たちの生活を圧迫する「二重苦」となっています。物価が上がり、円の価値が下がる。これでは、何もしていなければ資産は目減りする一方です。

「何もしていない=リスクを取っていない」と思っていませんか?
実は逆です。変化に対応せず、資産を円だけで持ち続けることこそが“最大のリスク”になっているのです。

だからこそ今、求められるのは「リスクを取ること」ではなく、リスクを“分散”させること。次章では、その考え方の要となる「分散投資」について、わかりやすく解説していきます。

分散投資という「防衛戦略」──なぜ外貨を持つべきなのか

「資産を守るために、むしろ“動かさない”ほうが安全だと思っていた。」
そんな価値観が通用していたのは、金利が高く、インフレも穏やかだった時代の話です。今のように、低金利・高インフレ・円安が同時に進行している時代では、資産をそのままにしておくことが最大のリスクになりかねません。

では、どうすればいいのでしょうか?
その答えが、「分散投資」という考え方です。

■ 分散投資とは、「すべての卵を一つのカゴに入れない」こと

分散投資とは、資産を複数の通貨・資産クラスに分けて保有することで、特定の経済状況に左右されにくくする戦略です。
たとえば、すべての資産を日本円の現金や預金で持っていると、円安やインフレが進んだときに一気にダメージを受けてしまいます。

しかし、一部を外貨(特に米ドル)建ての資産に変えておけば、円安時にその分の価値が相対的に上昇し、日本円の下落による影響をやわらげることができます。

■ なぜ「外貨」、そして「米ドル」なのか?

分散投資において、まず考慮したいのが通貨の分散=外貨保有です。
中でも「米ドル」は、世界の基軸通貨として圧倒的な存在感を持っています。

  • 世界中の貿易決済の多くが米ドルで行われている
  • 国際的な金融市場はドル中心に動いている
  • 経済が不安定になると“安全資産”としてドルに資金が集まる

つまり、米ドルを一部保有することは、世界経済そのものにアクセスすることでもあり、リスク分散として非常に有効なのです。

■ 円資産50%、外貨資産50%のバランスが理想的?

もちろん、すべてを外貨にすればよいというわけではありません。重要なのは「バランス」です。
ひとつの目安として、円資産50%、外貨資産50%というシンプルな比率があります。

資産の種類配分目的
円資産50%生活資金・短期の支出に備える
外貨資産(例:ドル建て信託商品)50%インフレ・円安への備え、長期の資産形成

これにより、国内経済のリスクを受けながらも、外貨の力で資産全体を守る“バランス型の運用”が実現できます。

分散投資とは、「リスクを完全に避ける」ものではなく、「どんな状況でも一部は守れるようにしておく」ための戦略です。
そしてそのために、今こそ外貨を持つこと、特に信頼性の高い米ドル資産を取り入れることが鍵となるのです。

次の章では、その米ドルを活用して、初心者でも取り組みやすい分散投資の方法──「ドル建て信託商品」について詳しくご紹介します。

初心者にもやさしい「ドル建て信託商品」という選択肢

「投資は難しそう」「損したくない」-そう思ってなかなか一歩が踏み出せない方にこそ検討してほしいのが、ドル建て信託商品という選択肢です。これは、株式だけでなく債券や不動産などにも分散投資できる金融商品で、運用のプロに資産配分を任せられるのが特徴です。

信託商品は、個別の銘柄やタイミングを自分で判断する必要がなく、商品を選べばあとはお任せで運用されるため、初心者にも安心して始められます。

また、ETFのように株式市場に上場しているわけではないため、リアルタイムでの売買はできませんが、その分、長期・分散・安定重視の運用設計がされています。

購入時には、運用会社(例:BlackRockなど)を選べるため、自分に合った運用方針の商品を選ぶことが可能です。最近では、海外証券会社を通じて、さらに多様な商品にアクセスする人も増えています。

さらに、ドル建てで運用されるため、円安のリスクに対するヘッジにもなります。インフレで日本円の価値が下がる局面でも、外貨建て資産を持っておくことで、資産の「価値」を守る効果が期待できるのです。

長期的にコツコツ積み立てることで、複利の力が働き、時間とともに資産が安定的に増えていく
だからこそ、ドル建て信託商品は「リスクを抑えながら、着実に資産を形成したい」という人にぴったりなのです。

いますぐ始める資産防衛──ドル建て信託商品のはじめ方

「やってみたいけど、どう始めたらいいの?」という方のために、ドル建て信託商品を始めるための基本ステップをご紹介します。

■ ステップ①:証券会社の口座を開設する

まずは、商品を取り扱っている証券会社で証券口座を開設します。SBI証券や楽天証券などの国内大手でも取り扱いはありますが、より多くの選択肢を求めるなら、**海外証券会社(例:Interactive Brokersなど)**を活用するのも一つの方法です。

■ ステップ②:外貨(米ドル)を準備する

ドル建て商品の購入には、米ドルでの入金・決済が必要です。証券会社内で円からドルに両替するか、外貨預金口座を経由して準備するのが一般的です。為替手数料を抑えるサービスを選ぶと、より効率的です。

■ ステップ③:信託商品を選び、購入する

運用会社ごとに、投資対象や方針が異なる信託商品が用意されています。分散性が高く、安定志向のバランス型ファンドを選べば、株式リスクを抑えながら資産を育てることができます。まずは少額から試すのもおすすめです。

■ ステップ④:積立設定で“仕組み化”する

毎月一定額を自動で積み立てる設定にすれば、相場に左右されずコツコツ投資が可能。いわゆる「ドルコスト平均法」で、価格変動のリスクをならす効果もあります。

こうしてみると、実は始めるのはとてもシンプル。大切なのは「完璧なタイミングを待つこと」ではなく、まず一歩を踏み出すことです。

次章では、この資産戦略を総括し、「なぜ今すぐ始めるべきなのか」についてまとめます。

まとめ:変化の時代に、お金の「価値を守る」という選択を

円安、インフレ、そして低金利。――いま、私たちの資産は“静かに減っていく”時代にあります。
頑張って貯めたお金も、使わなければ減らないと思いがちですが、実際には「価値」が確実に目減りしているのです。

そんな中で、ただ預金を続けるだけでは、資産を守りきれない。だからこそ必要なのが、「外貨を活用した分散投資」という防衛戦略です。

特に、ドル建て信託商品は、初心者にもやさしく、プロに運用を任せながら、株式だけでなく債券や不動産などにも分散できる堅実な選択肢。
少額から積立できる仕組みもあり、時間と複利の力を味方にすることができます。

未来のために必要なのは、大きなリスクを取ることではなく、一歩を踏み出すこと
「今からでも遅くない」──その決断が、将来のあなたを守ることにつながります。

「あなたの大切な資産を守るために、今できることから始めませんか?」

老後の不安をなくすために、「今すぐ」資産形成の第一歩を踏み出しましょう。あなたの未来は、今日の決断で変えられるのです。

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