「投資信託って種類が多すぎて、どれを選べばいいかわからない」と感じている方は多いのではないでしょうか。
実際、日本国内で販売されている投資信託は6,000本以上にのぼり、初心者が自力で選ぶのは簡単ではありません。
「手数料はどこで比べればいい?」
「NISAで買うならどのファンドがお得?」
本記事では、投資信託の選び方がわからない初心者の方に向けて、押さえるべき3つのポイントをわかりやすく解説します。
目次
投資信託とは?初心者が知っておくべき基礎知識

投資信託とは何かを知らないまま選ぼうとしても、判断の基準が持てません。
まずは仕組みを正しく理解することが、失敗しない投資信託選びの出発点です。
投資信託の仕組み
投資信託とは、多くの投資家から集めたお金をひとつにまとめ、運用の専門家が株式や債券などに分散投資する金融商品です。
1本買うだけで複数の銘柄に分散投資できるため、初心者でもリスクを抑えながら資産運用をスタートできます。
また、証券会社によっては月100円から積立投資が可能です。
「自分で銘柄を選ぶ知識がない」「いきなり大金を入れるのは怖い」と考える方にとって、投資信託は投資の入り口としておすすめです。
NISAと投資信託の関係
NISAとは、投資で得た利益が非課税になる国の制度です。通常、投資の利益には約20%の税金がかかりますが、NISA口座を利用すればその税負担がゼロになります。
2024年からスタートした新NISAでは、つみたて投資枠と成長投資枠の2つが設けられ、年間最大360万円まで非課税で投資できるようになりました。
投資信託はNISAと相性がよく、特につみたて投資枠では金融庁が一定の基準を満たしたファンドのみを対象としているため、初心者でも安心して選びやすい環境が整っています。
コストを抑えながら長期・積立・分散投資を実践したい方は、NISA枠で投資信託を始めてみましょう。
投資信託の選び方で初心者が押さえるべき3つのポイント

投資信託は約6,000本あるため、初心者は銘柄選びに迷ってしまいます。そんなときは、以下のポイントから選んでみましょう。
- 手数料(コスト)で選ぶ
- 純資産総額で選ぶ
- 運用実績・ファンドランキングで選ぶ
それぞれのポイントを押さえるべき理由を解説します。
ポイント①手数料(コスト)で選ぶ
投資信託を選ぶうえで、最初に確認すべきは手数料(コスト)です。投資信託にかかる主なコストには購入時手数料と信託報酬の2種類があります。
なかでも毎日自動的に差し引かれる信託報酬は、少ない銘柄を選ぶのがポイントです。信託報酬が0.1%違うだけで、20年後の資産額には数十万円の差が生まれることもあります。
信託報酬は年0.2%以下のインデックスファンドを目安に選びましょう。運用コストを抑えると、リターンを底上げできます。
ポイント②純資産総額で選ぶ
純資産総額とは、そのファンドに集まっている資金の総額のことです。純資産総額が大きいファンドほど多くの投資家から支持されており、安定した運用が期待できます。
目安として、純資産総額が100億円以上のファンドは運用の継続性が高いとされています。
一方、純資産総額が極端に少ないファンドは、運用会社の判断で繰上償還(途中終了)になるリスクがあるため注意が必要です。
また、純資産総額が右肩上がりに増加しているかどうかも確認すべきポイントです。資金が継続的に流入しているファンドは、投資家からの信頼が厚いと判断できます。
ポイント③運用実績・ファンドランキングで選ぶ
運用実績は、そのファンドがこれまでどれだけのリターンを上げてきたかを示す指標です。ただし、過去の実績が将来の利益を保証するわけではない点には注意が必要です。
実績を確認する際は、1年単位の短期成績だけでなく、3年・5年・10年などの長期スパンでの成績を重視しましょう。
また、証券会社が公開しているファンドランキングも参考になります。売れ筋ランキングや利回りランキングを活用すると、多くの投資家に支持されているファンドの傾向をつかめます。
実績・ランキング・コストの3点を組み合わせて総合的に判断することが、初心者が失敗しない投資信託選びの近道です。
初心者におすすめの投資信託銘柄5選

投資信託の選び方のポイントを押さえたところで、実際に初心者が選びやすい銘柄を紹介します。
以下はいずれもNISAのつみたて投資枠に対応しており、低コストかつ長期運用に適したファンドです。自分の投資方針やリスク許容度と照らし合わせながら参考にしてください。
| 銘柄名 | 信託報酬 | 純資産総額 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | 年0.05775% | 約10兆円超 | 全世界約3,000銘柄に分散投資できる定番ファンド |
| eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 年0.0814% | 約10.2兆円超 | 米国主要500社に連動。長期リターンの高さで人気No.1 |
| SBI・V・S&P500インデックス・ファンド | 年0.0938% | 約2.6兆円 | バンガード社ETFを通じてS&P500に低コストで投資 |
| ニッセイ外国株式インデックスファンド | 年0.09889% | 約1兆円 | 先進国22カ国の株式に分散。長年の実績と信頼性が高い |
| eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) | 年0.143% | 約4,800億円 | 株式・債券・REITを8資産に均等分散。リスクを抑えたい方に最適 |
上記の5銘柄はいずれも信託報酬が低く、純資産総額も十分な規模を誇る優良ファンドです。
特にeMAXIS Slimシリーズは業界最低水準のコストを目指して定期的に引き下げており、長期運用に有利な選択肢です。
まずはオール・カントリーかS&P500のどちらかを検討してみましょう。
証券会社別の投資信託の選び方と注意点

投資信託を始める際は、どの証券会社を利用するかも重要な選択肢のひとつです。
人気のSBI証券と楽天証券での投資信託の選び方と注意点を解説します。
SBI証券
SBI証券は国内最大級の証券会社で、投資信託の取扱本数は2,600本以上と業界トップクラスを誇ります。
低コストのインデックスファンドも豊富に揃っており、投資初心者から上級者まで幅広いニーズに対応しています。
また、クレジットカード積立に対応しており、三井住友カードで積立するとVポイントが貯まる点も魅力です。
投資信託の購入手数料はすべて無料(ノーロード)で、コストを抑えて運用をスタートしたい初心者に特におすすめの証券会社です。
まずはSBI証券の「投信パワーサーチ」機能を活用し、コストや純資産総額で絞り込みながらファンドを選んでみましょう。
楽天証券
楽天証券は、楽天経済圏をすでに活用している方に特におすすめの証券会社です。
楽天カードや楽天キャッシュを使った積立投資で楽天ポイントが貯まり、貯まったポイントをそのままで投資信託の購入ができます。
取扱ファンド数も2,500本以上と充実しており、SBI証券と同様に購入手数料はすべて無料です。初心者向けのコンテンツや投資情報も豊富で、運用の知識を学びながら投資を進めたい方にも向いています。
楽天ポイントを活用できるため、楽天サービスをよく使う方は楽天証券を積極的に検討してみましょう。
NISA口座で投資信託を選ぶ際の注意点
NISA口座は1人1口座しか開設できないため、どの証券会社で開設するかは慎重に選ぶ必要があります。一度開設した後に変更することは可能ですが、手続きに時間がかかるため最初の選択が重要です。
NISA口座で投資信託を選ぶ際は、信託報酬の低さと純資産総額の大きさを優先的に確認しましょう。
SBI証券・楽天証券はどちらもNISA口座の開設に対応しており、使いやすいインターフェースと豊富なファンドラインナップで初心者でも安心して利用できる環境が整っています。
投資信託選びでよくある失敗と対策

投資信託は正しい知識を持って選べば長期的な資産形成に有効な手段ですが、初心者が陥りやすい失敗もあります。
ここでは代表的な2つの失敗とその対策を解説します。
失敗①コストを見落とす
初心者がやってしまう失敗のひとつが、コストの確認を怠ることです。
「有名なファンドだから安心」「ランキング上位だから選んだ」という理由だけで購入すると、信託報酬が高いファンドを掴んでしまうケースがあります。
信託報酬は年率で毎日少しずつ差し引かれるため、短期では気づきにくいのが特徴です。
しかし20年・30年という長期運用になると、0.5%の差が数十万円から100万円以上の差になることも珍しくありません。
対策としては、購入前に必ず目論見書で信託報酬を確認し、同カテゴリのファンドと比較しましょう。
失敗②短期実績だけで判断する
「直近1年のリターンが高いから」という理由だけでファンドを選ぶのも、初心者にありがちな失敗です。
短期間で高いリターンを上げているファンドは、その分リスクも高い傾向があり、翌年には大きく下落するケースも少なくありません。
投資信託は本来、長期・積立・分散を前提とした運用が基本です。1年の実績だけでなく、3年・5年・10年単位の成績を確認し、安定して右肩上がりの成長を続けているかどうかを判断基準にしましょう。
また、相場全体が好調な時期は多くのファンドが高いリターンを出すため、市場平均と比較して本当に優れた実績なのかを見極めることも大切です。
投資信託は正しい選び方を身につけるだけで、長期的な資産形成の成果が大きく変わります。本記事で解説した内容を最後に振り返っておきましょう。
投資信託を選ぶ際に押さえるべき3つのポイントは、①手数料(信託報酬)の低さ、②純資産総額の大きさ、③長期的な運用実績の安定性です。この3点を軸にファンドを比較するだけで、初心者でも自信を持って選択できるようになります。
まとめ|投資信託は選び方がとても重要!

投資信託は正しい選び方を身につけるだけで、長期的な資産形成の成果が大きく変わります。
投資信託を選ぶ際に押さえるべき3つのポイントは、①手数料(信託報酬)の低さ、②純資産総額の大きさ、③長期的な運用実績の安定性です。
この3点を軸にファンドを比較するだけで、初心者でも自信を持って選択できるようになります。
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