「撮影の依頼が全然来ない…」
「SNSのフォロワーは増えているのに、収入が増えない」
「ポートフォリオには自信があるのに、仕事に結びつかない」
このような悩みを抱えているカメラマンの方は多いのではないでしょうか?
実は、こうした状況を改善する重要なカギの一つが「営業メール」にあります。適切な営業メールの活用で、撮影依頼を増やし、安定した収入を得ることは十分に可能です。
私はビジネスコンサルタントとして、多くのフォトグラファーやデザイナーの事業成長をサポートしてきました。その経験から言えることは、クリエイティブな才能がある方ほど、ビジネス面での課題を抱えているということです。
この記事では、カメラマンとしての実績を仕事に結びつける、効果的な営業メールの書き方をご紹介します。すぐに実践できるテンプレートも用意していますので、ぜひ最後までお読みください。
目次
営業メールとは【そもそも営業メールって??】

「営業メール」という言葉に苦手意識を持つカメラマンは少なくありません。しかし、これは単なるビジネスツールの一つです。適切に活用することで、新規クライアントの獲得や、継続的な撮影依頼につながります。
なぜなら営業メールの本質的な役割は、「自分の価値を相手に効果的に伝えること」です。特にカメラマンの場合、以下のような活用メリットがあります
- ポートフォリオやSNSのリンクを効果的に共有できる
- 撮影プランや料金体系を詳しく説明できる
- 相手のペースで提案内容を確認してもらえる
- 多くの潜在クライアントに同時にアプローチできる
成功する営業メールの3つの要素
営業メールで成果を上げるために、必ず押さえておきたい3つの重要な要素があります。これらを意識してメールを構成することで、返信率を大きく高めることができます。それでは、具体的な要素を見ていきましょう。
専門性を明確に示す
単に「カメラマンです」と伝えるだけでは、他の大勢のカメラマンと何も変わりません。商品撮影やポートレートなど、自身が得意とする撮影ジャンルを具体的に示しましょう。さらに、これまでの実績や受賞歴があれば、それらも効果的にアピールできるポイントとなります。また、自然光にこだわった撮影や、モノクロ作品を得意とするなど、あなたならではの撮影スタイルも、専門性を示す重要な要素です。
クライアントへの価値を具体的に提案する
クライアントが抱える課題に対して、あなたの撮影がどのように解決策となるのかを明確に示すことが重要です。例えば、ECサイトの商品写真の場合、「購買意欲を高める商品カットで売上アップに貢献します」といった具体的なメリットを提示します。さらに、撮影した写真をSNSやWebサイト、印刷物でどのように活用できるのか、具体的な提案を含めることで、クライアントにとっての価値がより明確になります。
次のアクションを明確に示す
いくら素晴らしい提案内容でも、次のステップが示されていなければ商談に進展しません。「来週の火曜日15時からオンラインで撮影プランについてご相談させていただけませんか?」のように、具体的な日時を示した商談の提案や、「まずは30分の無料相談からはじめませんか?」といった気軽に始められるアクションの提案が効果的です。場合によっては、「お試し価格でのサンプル撮影」など、リスクの少ない形での提案も検討できます。
このように、専門性・価値・アクションの3要素を意識してメールを構成することで、返信率は大きく向上します。
ホームページ制作会社への営業メール

写真撮影の案件を獲得するために、ホームページ制作会社へのアプローチは非常に効果的です。なぜなら、制作会社は常に質の高い写真素材を必要としているためです。
効果的なアプローチ方法
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※テンプレート
件名:Webサイトの写真撮影についてご提案させていただきたく
○○御中
貴社のWeb制作実績を拝見し、素晴らしいデザインに感銘を受け、ご連絡させていただきました。
私は主にビジネス向けのWeb用写真(商品撮影、人物ポートレート、オフィス風景など)を手がけるカメラマンです。貴社のクライアント様向けに、以下のような撮影サービスをご提供できればと考えております:
・商品の魅力を最大限に引き出す高品質な商品写真
・自然な表情を引き出すスタッフポートレート
・企業の雰囲気が伝わるオフィス内観撮影
特に商品撮影においては、ECサイトでの実績も多く、平均して商品のコンバージョン率が20%向上したとのお声をいただいております。
貴社のクライアント様へのご提案時に、撮影パートナーの一つとしてご検討いただけますと幸いです。
ポートフォリオはこちらからご確認いただけます:[ポートフォリオURL]
15分程度、オンラインでご説明させていただく機会をいただけませんでしょうか。
どうぞよろしくお願いいたします。
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返信率を高めるポインは3つつ
- 制作会社の実績への言及 相手の制作実績に触れることで、真摯な提案であることを示します。
- 明確な撮影ジャンルの提示 得意分野を具体的に示すことで、案件とのマッチングがしやすくなります。
- 数値実績の提示 「コンバージョン率20%向上」など、具体的な成果を示すことで説得力が増します。
このような形で、Web制作会社との協業を目指したアプローチを行うことで、継続的な撮影案件の獲得につながります。
映像制作会社への営業メール

スチール写真とともに、映像コンテンツの需要も高まっています。映像制作会社へのアプローチは、フォトグラファーにとって新たな案件獲得のチャンスとなります。
スチール撮影と映像の相乗効果を提案
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件名:御社の映像制作に、スチール写真でさらなる価値を。
○○御中
貴社の手がけられた企業プロモーション映像の品質の高さに感銘を受け、ご連絡させていただきました。
私は企業プロモーション向けのスチール写真を専門とするカメラマンです。映像撮影と同時にスチール写真も撮影することで、以下のようなメリットをクライアント様にご提供できると考えております:
・プロモーション映像のサムネイル用写真撮影
・SNSでの展開用スチールカット撮影
・Webサイトやカタログでの使用カット撮影
映像撮影と同日にスチール撮影を行うことで、クライアント様の時間的・金銭的負担を軽減しながら、より充実したビジュアル素材をご提供できます。
ポートフォリオ:[URL]
これまでの実績:[企業名、ジャンル等]
15分程度、オンラインでより詳しくご説明させていただけますと幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
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効果を高める3つのポイント
- 映像との連携メリットを強調 単なるスチール撮影の提案ではなく、映像制作との相乗効果を具体的に示します。
- コスト削減効果の提示 同日撮影による効率化など、クライアントにとってのコストメリットを明確に示します。
- 具体的な活用シーンの提案 撮影した写真の具体的な使用方法を提案することで、その価値をより明確に伝えられます。
このように、映像制作会社のニーズを理解した上で、スチール写真ならではの価値を提案することが重要です。
営業メール例文:初回アプローチ編
カメラマンが様々なクライアントに送る営業メールの具体的な例文をご紹介します。シーンごとに効果的なアプローチ方法をお伝えします。
企業の広報担当者向け例文
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件名:御社のブランドイメージを高める法人向け撮影のご提案
○○株式会社
広報部 ○○様
インターネットで御社のブランドページを拝見し、商品の品質の高さに感銘を受け、ご連絡させていただきました。
私は商品撮影を専門とするカメラマンの○○と申します。特にブランド価値を高める商品カットを得意としており、これまで○○社、○○社など、同業界での撮影実績がございます。
御社の商品について、以下のような撮影プランをご提案させていただきたく存じます:
・商品の質感を引き出す高品質な商品写真
・商品の使用シーンがイメージできるライフスタイルカット
・企業ブランドを感じられるコーポレートビジュアル
これまでの実績では、ECサイトの商品写真をリニューアルしたことで購買率が平均30%向上した事例もございます。
ぜひ一度、15分程度でも構いませんので、オンラインでご提案させていただけませんでしょうか。
ポートフォリオ:[URL]
ご検討のほど、よろしくお願い申し上げます。
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飲食店向け例文
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件名:○○様の料理の魅力を最大限に引き出す撮影のご提案
○○御中
いつも美味しい料理をご提供いただき、ありがとうございます。
私は飲食店専門のフードフォトグラファー○○と申します。
御社の料理の素晴らしさをより多くの方に伝えるため、以下のような撮影プランをご提案させていただきたく存じます:
・季節のメニュー撮影(月1回プラン)
・料理とお店の雰囲気が伝わるイメージカット
・SNS投稿用の写真素材(10カット)
特にSNS映えする写真撮影を得意としており、これまでサポートさせていただいた飲食店様では、インスタグラムのフォロワー数が平均して3ヶ月で2倍になった実績がございます。
まずは人気メニュー1品の撮影を無料でお試しいただけますが、いかがでしょうか。
ポートフォリオ:[URL]
ご検討いただけますと幸いです。
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返信率を高めるポイント
- 具体的な成果実績の提示 数値化できる実績は、できるだけ具体的に示しましょう。
- 明確な提供価値の説明 撮影を通じてクライアントが得られるメリットを具体的に説明します。
- 気軽に始められる提案 無料撮影や短時間での相談など、まずは小さな一歩から始められる提案を心がけます。
このように、業種やクライアントの特性に合わせてメール内容をカスタマイズすることで、返信率を高めることができます。
まとめ
効果的な営業メールの鍵は、専門性・価値・アクションの3要素をバランスよく含めることです。テンプレートに頼りすぎず、各クライアントの特性に合わせてカスタマイズすることで、より高い返信率を実現できます。継続的なフォローアップも忘れずに行いましょう。
この基本を押さえた上で、自分なりの工夫を加えていくことで、より効果的な営業メールが実現できます。
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