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あなたの老後資金、円だけで大丈夫?資産を守る「ドル建て信託商品」戦略とは

最近、「老後の資金、足りるのかな……」と不安を感じることはありませんか? 長年働き、コツコツ貯金してきた。でも、ニュースでは「年金だけでは足りない」「円安で資産が目減りする」 という話ばかり。実際、物価の上昇や円の価値低下によって、ただ貯金しているだけでは資産が減ってしまう可能性があります。

では、どうすれば老後資金を守りながら増やせるのか? その答えの一つが、「ドル建ての信託商品」 です。

ETFと異なり、信託商品は株式だけでなく、債券や不動産などにも分散投資が可能 で、リスクを抑えながら資産形成ができます。今回は、なぜ円資産だけでは危険なのか、そしてどのように「ドル建て信託商品」で資産を守りながら増やせるのか を分かりやすく解説します。

老後破産を避けるために──「貯める」だけでは不安が消えない理由

「老後資金、足りるかな……?」

ふとそんな不安がよぎることはないでしょうか。長年働き、コツコツ貯金してきたとしても、「本当にこれで足りるのか?」と考えると、どこか心もとない。実際、今の時代は「貯めるだけ」では安心できない状況になっています。

「老後2,000万円問題」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。これは、年金だけでは生活費が賄えず、平均で約2,000万円の不足が生じるという試算に基づいた話です。しかし、これはあくまで目安。人によっては、2,000万円では足りず、それ以上の資産が必要になる可能性もあります。

では、具体的にどれくらいのお金が必要なのでしょうか?

  • 夫婦2人の平均的な生活費:月22〜27万円
  • ゆとりのある生活をする場合:月35万円以上

仮に、年金が夫婦合わせて月20万円だとすると、毎月5〜10万円が不足します。これが30年続くと、不足額は1,800万〜3,600万円に。つまり、「2,000万円あれば安心」というのは、必ずしも正しくないのです。

さらに、不安を大きくするのが物価の上昇と円安です。

最近、食品や生活必需品の値上がりを実感している人も多いでしょう。例えば、以前は100円で買えたものが120円、150円と上がっていく。これはインフレ(物価上昇)の影響です。年金の支給額は簡単に増えませんが、物価はどんどん上がる。結果として、同じ金額の年金では買えるものが減り、実質的な生活水準が下がることになります。

さらに、円安も大きなリスクです。円の価値が下がると、輸入品の価格が上がり、生活費がさらに圧迫されます。2022年には1ドル=150円を超える場面もありましたが、この傾向は今後も続く可能性があります。円の価値が下がるということは、円資産だけを持っていると、知らないうちに資産が目減りしてしまうということです。

こうした状況を考えると、「貯金があれば安心」とは言えません。むしろ、銀行に預けているだけでは、お金は増えるどころか実質的に減っていく可能性があるのです。

では、どうすれば老後資金の不安を減らせるのでしょうか? それは、「貯める」だけでなく、「増やす」という視点を持つことです。

次の章では、なぜ円だけの資産では危険なのか、そしてどうすればお金を守りながら増やせるのかを詳しくお話しします。

日本円だけを持つのは「隠れリスク」【資産が知らぬ間に減る理由

「銀行に預けておけば、お金は減らないし安全。」

そう思っていませんか? 確かに、日本では「貯金=安心」という考え方が一般的です。しかし、この「安心感」こそが、知らぬ間に資産を目減りさせる最大のリスクになっています。

銀行預金の金利では資産は増えない

2024年に入り、日本のメガバンク(三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行)は普通預金の金利を 0.2% に引き上げました。これは以前の 0.001%〜0.02% という超低金利と比べれば改善されたものの、依然として低い水準です。

例えば、100万円を1年間預けても、受け取れる利息は 2,000円 にしかなりません。一方で、最新のデータによると、2025年1月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比4.0%上昇しています。つまり、物価は1年間で4.0%も上がっているのです。

仮に100万円の貯金があったとしても、1年後には同じ100万円で買えるものが 96万円相当 に減ってしまうということ。これが「実質的な資産の目減り」です。銀行に預けておけば額面は減りませんが、そのお金の価値は確実に減っているのです。

円安の影響で、日本円の価値そのものが下がる

もうひとつの大きなリスクが「円安」です。

例えば、2022年には1ドル=150円を超える場面がありました。そして2024年現在も、円安傾向が続いています。では、円安が進むと何が起こるのでしょうか?

円の価値が下がると、輸入品の価格が上昇し、生活コストが増えていきます。特にエネルギーや食料品など、多くの必需品を海外から輸入している日本では、円安の影響を強く受けるのです。

さらに、円安は海外資産に対する購買力の低下も意味します。

たとえば、1ドル=100円のときに 1,000万円を持っていた場合、海外では10万ドルの価値 になります。しかし、1ドル=150円になると、同じ1,000万円でも 約6万6,000ドルの価値 しか持ちません。つまり、日本円だけで資産を持っていると、知らないうちに国際的な購買力が下がってしまう のです。

円資産100%は「リスクの分散」ができていない

「資産を守るために、できるだけ日本円を持っていたほうが安全」

そう思うのは、ある意味で当然です。しかし、実際には円だけに資産を集中させることは、大きなリスクを抱えることになります。

たとえば、大手企業は特定の取引先に依存するのを避けるため、複数の国と取引を行い、リスクを分散しています。個人の資産運用も同じです。円だけを持っていると、円安やインフレの影響をもろに受けてしまう ため、リスクヘッジの観点からも 資産の一部を外貨に分散することが重要 になります。

では、具体的にどのように資産を分散し、リスクを抑えながら増やしていけばいいのか?

次の章では、資産の50%を外貨にすることで、どのようにリスクを減らしながら資産を形成できるのかを詳しくお話しします。

資産を守りながら増やす秘訣──「資産形成の黄金法則」とは?

「貯金だけでは危険」とはわかっていても、ではどうすれば資産を守りながら増やせるのでしょうか? そこで重要なのが、「資産形成の黄金法則」 です。これは、資産の価値を守るだけでなく、増やしていくための基本原則になります。

貯めるだけではダメ?「複利運用」で資産を増やす力を手に入れる

資産形成において、もっとも強力な味方になるのが「複利の力」です。

複利とは、運用で得た利益を再投資し、その利益にもさらに利息がつく仕組み のこと。時間が経つほど、資産が加速度的に増えていくのが特徴です。

例えば、100万円を年利5%で運用した場合を考えてみましょう。

年数単利(元本100万円のみ)複利(利益を再投資)
1年目1,050,000円1,050,000円
5年目1,250,000円1,276,000円
10年目1,500,000円1,628,000円
20年目2,000,000円2,653,000円

このように、同じ年利5%でも、複利運用することで20年後には約65万円の差が生まれるのです。つまり、「お金に働いてもらう」ことで、資産を効率的に増やすことができます。

円資産50%・外貨50%のポートフォリオがもたらす安定性

「資産形成」と聞くと、多くの人は「どの銘柄を買うべきか?」を考えがちですが、実は最も重要なのは 資産の配分(ポートフォリオ) です。

一般的に推奨されるのが、円資産50%・外貨資産50% というバランスの取れたポートフォリオです。

資産配分具体例特徴
円資産(50%)日本円の現金・定期預金・国内株式など円安時には目減りのリスク
外貨資産(50%)ドル建て信託商品・外貨預金・海外株式などインフレ・円安に強い

このように、円と外貨をバランスよく持つことで、リスクを分散しながら資産を守ることができるのです。

米ドルが強い理由とは?世界の基軸通貨に投資するメリット

外貨の中でも、特に注目すべきなのが「米ドル」です。

なぜなら、米ドルは「世界の基軸通貨」 だからです。世界の貿易の多くはドルで決済されており、金融市場においても圧倒的な影響力を持っています。そのため、米ドルを持つことは、資産の安定性を高めることにつながる のです。

また、米国経済は長期的に成長を続けており、S&P500(米国を代表する500社の株価指数)は 過去30年間で約10倍 に成長しています。この成長の恩恵を受けるためにも、米ドル建ての資産を持つことは非常に重要です。

では、具体的にどうやって米ドル建ての資産を増やしていけばいいのでしょうか?

次の章では、初心者でも始めやすい「ドル建て信託商品」の仕組みと、そのメリットについて詳しく解説します。

資産を守りながら増やす秘~「ドル建て信託商品」で分散投資する

「資産を増やしたいけど、株式投資だけではリスクが高いのでは?」

そう思う方も多いでしょう。確かに、株価の変動は大きく、短期的な値動きに振り回されるリスクもあります。そこで注目したいのが、株式以外にも分散投資ができる「ドル建ての信託商品」 です。

信託商品とは?ETFとの違いをシンプルに解説

信託商品とは、資産運用の専門家(運用会社)にお金を預け、複数の資産に分散投資してもらう金融商品 です。ETFと似ていますが、大きな違いがあります。

項目信託商品ETF
投資対象株式・債券・不動産など幅広い主に株式
運用方法専門家がリスク分散しながら運用指数に連動
リスク分散投資によりリスク軽減株価の変動を受けやすい

つまり、「株式だけでなく、債券や不動産などにも投資できる」 という点が、信託商品の大きなメリットです。

いますぐ始める資産防衛戦~「ドル建て信託商品」投資の始め方

「ドル建て信託商品」が老後資産形成に向いていることは分かった。でも、どうやって始めればいいの?

ここでは、初心者でも迷わず始められる「ドル建て信託商品の5ステップ」 を紹介します。

1. 運用会社を選ぶ(国内・海外の選択肢)

  • 国内証券会社(SBI証券、楽天証券、マネックス証券など)で取り扱いのある商品を探す
  • より多くの選択肢を求める場合、海外証券会社(Interactive Brokers、Charles Schwabなど)から申し込むことも可能

2. 証券口座を開設し、外貨投資の準備をする

  • 国内証券会社なら「外国株式・信託商品取引口座」の開設が必要
  • 海外証券会社を利用する場合は、英語の手続きが必要だが、より多様な信託商品にアクセス可能

3. 円を米ドルに両替する

  • 証券会社の「外貨積立」や、手数料の低い両替サービスを活用する
  • 為替手数料を抑えるため、まとめて両替する方法も考慮

4. 信託商品を購入する

  • 債券や不動産なども含む、分散投資が可能な商品を選ぶ
  • 国内証券会社は取り扱いが限定的なため、海外証券会社の利用も視野に入れる

5. 定期的に積立投資を行う

一括投資ではなく、定期的な購入でリスクを分散

「毎月一定額を積み立てる」ことで、リスクを抑えながら長期運用

少額からでもOK!「毎月◯円」の積立で老後資金を増やす方法

「まとまった資金がないと投資はできない?」と思うかもしれませんが、少額からでもコツコツ積み立てることで十分な資産を作ることができます。

例えば、毎月3万円 を年利5%で積み立てた場合のシミュレーションを見てみましょう。

投資期間積立総額運用後の資産(年利5%)
10年360万円約460万円
20年720万円約1,240万円
30年1,080万円約2,600万円

長期間コツコツ積み立てることで、複利の力が働き、老後資産を大きく増やせることが分かります。

やってはいけない!投資初心者が陥る3つの落とし穴

①短期的な値動きに振り回される

 ・信託商品は長期投資向き。短期の上下に一喜一憂しないことが大切

②一括投資してしまう

 ・相場のタイミングを読むのは難しいため、毎月積み立てる「ドルコスト平均法」が有効

③分散投資をしない

 ・1つの銘柄に集中せず、複数の信託商品を組み合わせてリスクを分散

この5つのステップを踏めば、初心者でも迷わず「ドル建て信託商品」を始めることができます。

次の章では、ここまでのまとめと、「今すぐ行動することの重要性」についてお話しします。

まとめ:「今すぐ」行動できる人だけが老後の不安から解放される

ここまで読んで、「なるほど、資産を守るために外貨を持つのが大事なんだな」と感じたかもしれません。しかし、知識があっても行動しなければ、資産は何も変わりません。

「円資産だけ」は危険!リスク分散こそが資産を守るカギ
これまでのデータを見てもわかるように、物価は年4.0%のペースで上昇 しており、日本円の価値は徐々に下がっています。預金の金利は0.2%程度。このまま何もせずに貯金だけしていては、資産は実質的に減り続ける ことになります。

「知っている」だけでは意味がない。まずは少額から始めてみよう
大事なのは、完璧な準備をすることではなく、まずは行動すること です。証券口座を開設し、少額でもいいのでドル建て信託商品を買ってみる。1万円からでも積み立てを始める。この一歩が、将来の大きな資産につながります。

今動けば、未来のあなたは必ず感謝する
資産運用は、時間を味方につけることでより大きな成果を生み出します。今日始めれば、10年後、20年後のあなたが「行動してよかった」と思うはず。

老後の不安をなくすために、「今すぐ」資産形成の第一歩を踏み出しましょう。あなたの未来は、今日の決断で変えられるのです。

まずは、「大人の義務教育 ~学校では教えてくれないお金の話~」老後破産してからでは遅いですよねしっかりと学んで幸せな老後を守りましょう✨
https://www.reservestock.jp/page/event_series/109326

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