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『もう安売りしない』価格競争に悩まない働き方、Webデザイナーの新常識

「クオリティには自信があるのに、“もう少し安くできませんか?”と値下げを求められる」
「どれだけ丁寧にポートフォリオを整えても、なかなか仕事に結びつかない」
「クラウドソーシングでは価格競争に巻き込まれてばかり」

そんな状況に、心が折れそうになったことはありませんか?

多くのWebデザイナーが、「価格の安さ」で選ばれる働き方に限界を感じています。
けれど、だからこそ、今こそ選ぶべきは“高額化”という新しい選択肢。

この記事では、価格競争に悩まず、自分の価値を正しく、そして高く届けるための方法を具体的にご紹介します。
実際に単価を2倍に引き上げたデザイナーの事例や、価値で選ばれるための提案・発信のコツまでを深掘り。

あなた自身の「価値」に自信を持ち、価格の主導権を取り戻すためのヒントを、今から一緒に見つけていきましょう。

なぜWebデザイナーは価格競争に巻き込まれるのか

「この案件、他のデザイナーは半額で受けてくれるって言ってるんですが…」
あなたも一度は、そんな言葉をクライアントから投げかけられたことがあるかもしれません。

Webデザインという仕事は、目に見える「作品」がある分、比較されやすい側面を持っています。
さらに、クラウドソーシングやSNSの普及により、全国のデザイナーとワンクリックでつながれる今、
「◎万円でこれだけのデザインができます」と、価格を前面に出した競争が激化しています。

特に駆け出しの頃は、「まずは実績を」と思って低単価で受けることも多く、
気づけばそのまま“安い人”というポジションに固定されてしまうことも少なくありません。

また、よくあるポートフォリオの落とし穴も、価格競争の原因のひとつ。
「綺麗に作ったデザインをずらりと並べる」だけでは、
クライアントにとっての“成果”や“効果”が見えないのです。
結果として、比較しやすいのは「値段だけ」になってしまうのです。

では、どうすればその悪循環から抜け出せるのでしょうか?

鍵となるのは、「提案の視点を変えること」と「ポジションを明確にすること」
見た目の美しさだけでなく、「このデザインで何を解決できるのか?」という視点に立つことで、
価格ではなく価値で選ばれる存在へとシフトすることが可能になります。

次章では、実際に単価2倍を実現したWebデザイナーの事例をもとに、
“価格競争から抜け出した人がやっていたこと”を紐解いていきましょう。

「安売りから脱出」できた人がやっていた3つのこと

単価2倍を実現したWebデザイナーCさんは、もともとはクラウドソーシングで低単価案件を中心に活動していました。
「とにかく案件をこなさないと」という焦りから、価格を下げ、納期も短縮し、
気づけば忙しいのに稼げない状態に陥っていたと言います。

そんなCさんが、あるとき一念発起し、戦略を大きく変えました。
結果、半年で受注単価が2倍になり、さらに指名で仕事が来る状態へと変化。
その背景には、3つの大きな転換ポイントがありました。

① ポジションを明確にした

まずCさんは、「誰に向けたデザインをするのか」を明確に定めました。
ターゲットは、月商100万円未満のECサイトオーナー
「売上を伸ばしたいが、デザイン改善に課題を感じている層」を絞り込み、
ポートフォリオや発信もすべて、ECサイト改善の実績に特化させました。

結果、
「誰に頼めばいいかわからない」
「何をしてくれる人かわからない」
という迷いをクライアントに与えることがなくなり、“この人にお願いしたい”と思われる確率が大幅にアップしました。

② 提案書に“成果”を盛り込んだ

次に取り組んだのは、提案の内容を成果ベースに変えることです。

従来は「デザイン制作一式 ○○円」という一言だけだった提案書を、
・現状の課題
・施策提案
・期待できる成果(売上改善予測など)
をセットで提示する形に変えました。

たとえば、
「商品ページのデザイン改修により、平均購入率が1.5倍に改善した実績あり」
「売上ベースで約45%向上したECサイトも」
といった、数字で語る実績を前面に押し出すスタイルにしたのです。

これにより、デザインが単なる「コスト」ではなく、
「投資すれば成果につながるもの」という認識をクライアントに持たせることができ、
価格交渉をされることがほぼなくなったと言います。

③ クライアントの“伴走者”であろうとした

さらにCさんは、単発納品で終わらない関係づくりにも注力しました。

納品後3ヶ月間、無料で簡単なアクセス解析レポートを送付し、
「改善提案」を継続的に提供。
その中から、リニューアルや追加制作といった追加案件が次々に発生しました。

これにより、
一度受注したクライアントから平均2〜3回のリピート依頼が生まれる仕組みができ、
新規営業に追われずとも、売上が積み上がるスタイルを確立したのです。

これら3つの取り組みは、特別なスキルを必要とするものではありません。
「誰に、どんな価値を届けるのか」を明確にし、
「成果ベースで提案する」意識を持つだけで、
あなたも今よりずっと高いステージへ進むことができるのです。

次章では、具体的にあなたが明日からできる「価格の決定権を持つ」実践ステップを紹介していきます。

あなたもできる!価格の決定権を持つための実践ステップ

ここからは、実際にあなたが価格の決定権を持ち、「高額化」へシフトするための具体的な行動ステップを紹介していきます。
一つひとつは小さなアクションですが、積み重ねることで確実に、あなたの立ち位置は変わっていきます。

ステップ1:自分の強みを「課題解決型」で言語化する

まず最初にやるべきは、あなたの強みを成果目線で整理し直すことです。
「可愛いデザインが得意です」では、他のデザイナーと差別化できません。
クライアントが求めているのは、「問題を解決できるかどうか」です。

たとえば、

  • 「ECサイトの売上改善に強い」
  • 「飲食店向けの集客サイト制作が得意」
  • 「美容系サロンの予約数アップに貢献できる」

このように、具体的な成果につながる形で強みを打ち出していきましょう。

ステップ2:過去の実績を「成果ベース」で再整理する

これまで手がけた案件を、ただ「作った」だけで終わらせていませんか?
今こそ、実績を“成果ベース”で棚卸しするタイミングです。

・アクセス数の推移
・問い合わせ件数の増加
・売上アップ
・離脱率の改善
など、どんな小さな変化でも構いません。
クライアントにヒアリングしたり、Googleアナリティクスのデータを見返したりして、
数値で証明できる成果を集めましょう。

数字が取れない場合でも、
「サイトリニューアル後、◎◎の反応が良くなった」
「問い合わせフォームの送信率が改善した」
など、具体的な変化を言語化できるとベストです。

ステップ3:提案の順番を変える

「デザイン制作:一式○○円」という伝え方は、即・価格比較の対象になります。
ここで大事なのは、価格提示のタイミングを最後に持っていくことです。

正しい提案の流れはこうです。

  1. 現状の課題整理(何が問題なのか)
  2. 施策提案(どう改善できるのか)
  3. 期待される成果(どれくらい効果が見込めるか)
  4. 必要な制作内容とその費用(ここで初めて価格提示)

この流れにすることで、価格そのものではなく、「効果に対する投資」という意識づけができ、
価格交渉を防ぐことが可能になります。

ステップ4:発信内容を「問題解決型」にシフトする

SNSやブログで発信する際も、「私はこんなに素敵なデザインが作れます」ではなく、
「こんな課題を、こうやって解決しました」という形でストーリーを語りましょう。

例えば、

  • ビフォーアフター投稿(改善前と改善後の比較)
  • 施策の背景と効果(なぜこうしたか、結果どうなったか)
  • よくある悩みに対する解決策(ターゲットに刺さる内容)

これを続けることで、あなたは「安いから選ばれる人」ではなく、
課題を解決できるから選ばれる人」へと立ち位置を変えていくことができます。

これらのステップは、明日から一つずつ取り組めるものばかりです。
重要なのは、「できるかどうか」ではなく、「やるかどうか」。

小さな積み重ねが、半年後、1年後に、あなたの単価と働き方を大きく変えることにつながっていきます。

次章では、さらに【高単価デザイナーが持っているマインドセット】について、深掘りしていきましょう。

「もう価格では選ばせない」働き方のマインドセット

価格競争から抜け出すためには、テクニックや提案力だけでは足りません。
最後に必要なのは、「自分自身の在り方」を変えるマインドセットです。

高単価で選ばれるWebデザイナーに共通しているのは、
自分の価値を、誰よりも自分が信じているということ。

「安くしないと選ばれないかも…」
「こんな金額を提示したら、断られるかもしれない…」

そんな不安は、誰にでも湧きます。
しかし、高単価で活躍する人は、その不安を力づくで押さえ込むのではなく、
「断られても構わない」という覚悟を持っています。

なぜなら、自分が提供できる価値を正しく理解し、
それに見合った対価を受け取ることが、
クライアントに対しても誠実な姿勢だと知っているからです。

「値下げ交渉に応じる=親切」ではありません。
むしろ、自分を安売りすることで、
・余裕のない働き方になり
・クオリティを落とさざるを得ず
・最終的にクライアントにとってもマイナスになる

——という悪循環に陥ってしまうのです。

あなたの価値を適正に受け取ることは、
自分自身への尊重であり、
クライアントに対する責任でもあります。

もし今、価格に自信が持てないなら、
「私はクライアントの成果に貢献できる」と言えるよう、
成果ベースで実績を見直し、発信を磨いていきましょう。

そして、「安売りしない」という強い意志を持つこと。
それこそが、価格では選ばれず、価値で選ばれるデザイナーになるための第一歩です。

「価格の壁」を越えるのは営業力ではなく提案力だった

Webデザイナーとして働く中で、多くの人が一度は直面する「価格の壁」。
安売りしないと選ばれない。値段でしか勝負できない。
そんな苦しさに、あなたも悩んだことがあるかもしれません。

でも、今日お伝えしたように、
この壁を乗り越えるのに必要なのは、無理な営業力ではありません。
“提案力”と“マインドセット”を磨くこと——これがすべてです。

✔ 誰に向けて、どんな課題を解決できるのかを明確にする。
✔ 成果ベースで自分の価値を伝える。
✔ 価格を最後に提示し、「効果に対する投資」として提案する。
✔ 自分の価値を信じ、安売りしない覚悟を持つ。

これらを一つひとつ実践していけば、
半年後、あなたは今とはまったく違うステージに立っているはずです。
クライアントに媚びることなく、あなたの価値で、堂々と選ばれる存在へ。

まずは、小さな一歩から始めましょう。
今日、あなたができる最初の行動は、過去の実績を成果目線で整理することです。

あなたが本来持っている力を、正当に評価してもらう未来へ向かって。
「もう安売りしない」新しい働き方を、ここからスタートさせましょう。

「もっと自分の価値で選ばれるデザイナーになりたい」
「価格競争から抜け出して、安定した収入を築きたい」

そんなあなたへ。
今回の記事でご紹介したステップを、さらに実践的に学び、実際に行動に移していくためのセミナーを開催しています。

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